07年は羯南、生誕150年、没後100年という節目の年。
その翌年10月、地元弘前で「陸羯南会」が発足しました。「羯南の真の心を研究する活動、併せて羯南人脈の人々を究明する活動をしていきたい」というのが趣旨。明けて09年1月24日、その設立記念シンポジュームが開かれることは、たかぎ主筆のアナウンスがあったとおり。
そのシンポジュームの主賓はたかぎ主筆だったのです。メインテーマの講師として招かれ、講演、およびパネルディスカッションに参加することになりました。わたくしもたかぎさんの講演の記録者として参加しました。
講演のテーマは、「陸羯南と『日本画報』」ではありましたが、司馬遼太郎から青木彰に託され、そして我々青木塾の面々が羯南研究に参加することになった経緯から始まり、司馬さんの追悼番組に出演された青木先生のビデオをまず上映。そして1時間にわたって、羯南の新聞人としてのユニークな活動の一端である、グラフ誌「日本画報」について説明しました。
後半のディスカッションでは、地元弘前の羯南研究者のお三方に混じって、たかぎさんは羯南の足跡、受け継がれた遺志を弘前出身者からの観点で光を当てることの意義を強調しました。
会場は弘前市立図書館の視聴覚室でしたが、約80人の参加者が詰めかけ、補助いすを出すほどの盛況でした。東奥日報、毎日新聞、青森放送など、メディアの取材も入り、地元弘前での熱気を肌で感じてきました。
すずき