<日本画報>、<日露戦時旬報>に先行する附録が、<日本附録週報>である。
手元に<日本附録週報>の第298号がある。明治34年5月6日月曜日の新聞日本(第4208号)の附録とされている。この週報の発刊番号からいえば明治28年7月から8月、即ち日清戦争の直後がその創刊と推定される。(これは、再度確認必要)やはり、戦争報道が新たな紙面構成を惹起するのはいずれの時代も同様のようである。
この号は全体で8面構成、新聞日本本紙が4面構成であることを考えると二倍のボリューム、堂々たる<附録>である。
紙面構成は
1面<日抄>(叙任・辞令を含む)、<政局>、<法令>、<天気>
2面<時論>、<宗教>、<交通>
3面<外報>、<経済>、<司法>、<漢詩>
4面<川柳>、<雑録>
5面<雑録>
6面<外電>、<会報>
7面<議論>
8面<広告欄>
となっており、現在の新聞の紙面構成ともほぼ同様の内容を網羅している、堂々たる構成である。おそらく、この<附録>は、一つの実験場であり、ここで、成功をおさめた内容は本紙に貢献していったものと思われる。
たかぎ