本書に書かれている、新聞日本の人々は、以下の面々である。
相談役
杉浦重剛、千頭清臣、古荘嘉門、高橋健三、宮崎道正
社長兼朱筆
陸羯南
会計監督
宮崎道正、今外三郎、沢村則辰
編集長
古島一雄
諷叢欄及び紀行文の寄稿家
落合直文、小中村義象、荻野由之、与謝野鉄幹
芝居評その他
福富孝季、磯野徳三郎
時事狂句
西松二郎、足立半顔、坂井久良岐、井上剣花坊
血写経
天田五郎(愚庵)
能狂言
中川重麗
客員
三宅雪嶺、池辺三山
編集部
福本日南、国分青厓、桂湖村、国友重章
正岡子規、中村不折、石井露月、五百木良三、桜田大我、
井上亀六、千葉亀雄
末永純一郎、末永嘯月
もちろん、今の新聞社の組織には及びもつかないが、この中に挙げられているだけでも37名に及ぶ。他にも東京電報からの流れの人々、例えば東海散人こと柴四郎、出資者となった谷干城、三浦梧郎、浅野長勲の将軍たち、最後の資金繰りに苦闘した赤石定蔵、最も若い社員の一人であった佐藤紅緑などなど浮かんでくる人々は多い。
司馬さんや青木先生がグループ研究を提唱されたのが頷かれる。いったいどのくらいの人々と時間をイメージしていらっしゃったのだろうか。
たかぎ