有山輝雄『陸羯南』p.225によれば、明治34年7月10日~8月30日までの間、近衛篤磨・陸羯南等5名は清国・韓国旅行を行っている。
そして『近衛篤磨日記』pp.242~255によれば、上記旅行のうち、一行は同年8月15日~24日に仁川・京城(ソウル)に滞在している。
同日記などによって主な見学先・訪問先を見れば以下の通り。
8月15~16日 仁川市内
17日 東大門、閔妃廟等
18日 昌徳宮(仁政殿等)、景福宮(勤政殿、思政殿、慶会楼等)
19日 漢城病院、慶運宮(皇帝、皇太子に拝謁)
20日 京釜鉄道起工式
21日 京城学堂、漢城新報館新築落成式
22~24日 仁川市内
以上の内容に基づき、北京在住のたかぎ主筆とともに、また韓国外国語大学の小澤康則教授の協力・情報提供も得て、羯南の京城(ソウル)での足跡をトレースしてみた。
内容詳細については次稿以降で述べたい。
しぶさわ