有山先生のご推薦で、二宮にある徳富蘇峰記念館に向かった。
羯南のライバルというのも難しいが,羯南の生涯の短さ,蘇峰の生涯の長さを考えると単純に比較できない。
短い人生であるがゆえにその思想の輝きを持つ部分もあるが、逆に長い人生では、晩節の過ごし方の難しさも思いやられる。
二宮は、小田原と藤沢の間にある。
藤沢で、羯南の年賀状を見せて頂いた記憶がよみがえる。
駅から山の方に上がると、新緑が雨上がりに美しい。山側の邸宅が並ぶ一角に記念館はあり、蘇峰の資料が並んでいる。
http://www2.ocn.ne.jp/~tsoho/
大河ドラマで話題の新島譲夫人八重からの手紙も展示されていて、蘇峰が、新島襄の弟子だったことを知る。蘇峰の生涯での人との出会いの多さをあらためて知らされる。
昭和29年には、なんと日本テレビに出演までしている写真まで展示されいた。
蘇峰は、昭和32年11月に95歳で亡くなった。
三代を生きた彼は、十万冊の蔵書と四万八千通の書簡を受け取り、それが保存されている。
書籍収集の意義は、内藤湖南に教えられた、という。
羯南、三山の書簡を拝見した。
たかぎ