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丸山眞男手帖  休刊特別号 発行

 丸山眞男手帖は、丸山眞男のお弟子さんたちが中心に集まっていらっしゃる丸山眞男手帖の会の会誌である。 会の趣旨・経緯は、代表の川口さんがHPに掲載されていらっしゃいますので、転載させて頂く。

       -・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
「当会は1996年に設立され、97年4月の創刊以来、雑誌『丸山眞男手帖』を発行してきました。
そもそもの発端は、96年8月にさかのぼります。
8月15日に丸山先生が亡くなられた後、丸山先生が私共に話をして下さったさまざまな事柄をこのまま埋もれさせるのは余りに惜しい、幸いテープに録音したものがあるので、それらを起こし発表することができたら、と考えました。
みすず書房元編集長小尾俊人、法政大学教授飯田泰三両氏等のご助言をいただききながら、故安東仁兵衛(元現代の理論社代表)、間宮陽介(京都大学教授)、島田紀子(アーティスト)、吉川正洋(医師)、牛田尚子(88年の会:オブザーバー)の5氏と相語らいまして、「丸山眞男手帖の会」を設立し、『丸山眞男手帖』創刊号~33号を刊行してまいりました。『丸山眞男手帖』の刊行を通じて、丸山先生の著作を読み、その思想と業績を理解し、継承してゆこうという、全国各地のさまざまな場(研究会やサークルなど)のひとつとなることができたらと考えています。
また、丸山先生の没後4周年にあたる2000年8月15日から「復初」の集いを開催、講演会やパネルディスカッションを行っています。
今後も『丸山眞男集』『丸山眞男座談』未収録の論文、座談の発掘・掲載、さまざまな角度からの丸山眞男論の掲載や参考文献の定期報告を行っていきたいと考えています。

丸山眞男手帖の会代表 川口重雄」
         -・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 今般、同会休会にあたり、休会特別号が、8月15日に出版された。
http://members3.jcom.home.ne.jp/mm-techo.no_kai/techo/index.html

 ご縁があって、 「陸羯南と丸山幹治・眞男父子」 という拙文を出稿させて頂いた。

たかぎ
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by kuga-katsunan | 2014-08-30 16:52 | Comments(0)

<羯南と古島一雄>(77) 私立大学評判記(その66)

 「私立大学評判記(二十三)慶応義塾の講堂と食堂」に入る。本テーマでは、明治30年代の慶応義塾大学での授業と学生生活の様子について取り上げられている。今回はまず授業の様子から。古島一雄は当時の日本全体の大学教育を次のように批判する。

 「教授ありて教育なしとは今日学校の大患にあらずや。知識の供給を知って品性の陶冶を知らざるは今日教師の通弊にあらずや。学校は生徒を顧客とし、生徒は先生を勧工場の商品と為す」

 そして、以下に続ける。

 「生徒の学校に行くと云うものは只だ聴講券を代金を支払ふて講義の買出しに行くのみ。生徒は先生を尊敬する所以を知らず。先生は生徒を愛する所以を知らず。」

 さらに以下のように述べるが、いずれも現在に通ずる批判である。  

 「焉んぞ先生の薫陶あらんや。焉んぞ人物の養成あらんや。故に其先生の講義の如き生徒に十分の理会を与ふる親切心もなければ、生徒も亦た必ずしも其内容を吟味せず、只だ先生が口より発したる音声を紙に写し取りて之れを暗誦し以て其の試験なるものに応ずるのみ今の試験なるものは理解力の試験にあらずして記憶力の試験なり。」

 さすがにその講義方法は現在の大学には残っていないと思うが、記憶力の試験は今でも相変わらずである。
 次に古島が実際体験した慶応義塾大学での授業の様子が語られる。

 「其先生なるものは只だ機械的に自己の手帳を朗読すれば生徒は只だ無意識に一生懸命之を筆記するのみ。彼れ一句是れ一筆。先生口を動かせば生徒手を動かす。故に講堂に在て聴くべくものは先生が朗読の声と生徒のペン先の紙上に触るる簇々の響きのみ。何等の趣味もなければ何等の感興もなく、而かも先生が『何々をリョウテイするや』と読むるや、或は了定と書くもあり、或は諒定と書するもあり、其量定と筆記するものは甚だ稀なり」

 古島は明治政府のための大学である官学より、国民・市民のための大学になりうる慶応に期待を寄せているので、上記の授業方法が彼からしたらことのほか歯がゆくてしょうがないのである。それで以下のように述べるしかなかった。
 

 「其最も官学に抗し其最も私塾的に発達したる慶応義塾に於いては、何等か其特色を保つべき教授の方法あるべしと信ぜしなり、然るに其尤も平凡なる尤も普通なる方法に依て、シカモ最も下手なる朗読講義を聞かされたりしが為め吾人は多大の失望を買はざるを得ざりしなり」

 しかし、古島は慶応の学生生活にあるべき教育の姿をみるのである。それは次回に述べよう。

 いしがみ
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by kuga-katsunan | 2014-08-29 08:23 | その他 | Comments(0)

羯南の北京での足跡を辿る⑦(最終)

***29日書画骨董街(琉璃廠)***

 琉璃廠は、天安門から南西2km弱(または地下鉄2号線・和平門駅から南新華街を南へ600m)の処に、南新華街を跨ぐように存在している筆、硯、印章、書画骨董等を扱う骨董街である。

名前の由来は、明時代に琉璃瓦を焼く窯があったことによるという。

清時代には科挙試験の受験生が、「文房四宝(筆墨硯紙)」を求め、書画骨董を売り買いする文人墨客などが集い、専門店街が形成されたという。

近衛篤麿日記p.235には「…□□□(店名不記)にて買い物をなし…」となっているが、これが書画骨董街(琉璃廠)の一店であったと考えられる。7月29日の午前中に立ち寄り、午後1時は帰寓しているのでそれほど長いした訳ではなさそうである。

 たかぎ主筆とわたしも、何店か冷やかしてみた。道の両側に大小の専門店が軒を連ね、かなりの大作から小物まで、非常にバラエティに富んでいた(怪しげな地下室にも案内された)。書画骨董にさほど造詣のない人でも、結構楽しめる穴場の観光スポットであると思われた。

 羯南ら一行は、翌30日に天壇停車場から10:20の列車で、天津に向かっている(午後4時天津着)。

しぶさわ

下写真
琉璃廠(東側)
e0106376_2129115.jpg

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by kuga-katsunan | 2014-08-04 21:35 | 紀行 | Comments(0)




明治を代表する言論人・ジャーナリストである陸羯南の足跡を追う          昭和後期~平成におけるマスコミ界のご意見番・青木彰の弟子達による記録
by kuga-katsunan
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