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<羯南と古島一雄>(88) 私立大学評判記(その77)

 今回も引き続き「私立大学評判記(二十四)慶応義塾の学風(一)」である。
 前回、慶応義塾大学についての一般的な世間での評価として、(1)「拝金宗」を説明したが、今回は、(2)「素町人主義」、(3)「常識教育」を取り上げる。
 古島一雄は、素町人主義について以下のように述べる。

 「世人は福沢氏を以て素町人主義なりと云う、非乎。世人は慶應義塾を以て町人養成所なりと云う、非乎。ぞろりとしたる着流しに雪駄ちゃらちゃらの帽子なし。是れ福沢氏の風采たるを知らば彼は如何にも町人らしからずや、非乎。」

 福沢諭吉自身の身なりが町人のようだという。さらに、福沢には次のような言説が見られるという。

 「袴は廃せよ屁子帯は締めるな」「一人前の家に住み一人前の衣食が出来てから始めて一人前の口をきけ」「月給取りは士族の後家が公債証書の利子に衣食するが如し、新知識のハイカラで旧思想の前垂連を打破せよ」

 これらは商人としての生き方を示すものであり、いかにも町人らしい教訓であると、古島は指摘する。
そして、以下のようにまとめている。

 「彼の門下実業界に在るもの千百を以て数ふ。彼を素町人主義の本尊なりとすれば、彼は又よく此の主義の目的を達したるものと云うべし。素町人主義果たして彼の志なりし乎。」

 確かに慶応義塾大学の卒業生は実業界に就職した者が多い。しかし、古島は素町人主義が本当に福沢の思いだったのかと疑問を呈する。
さらに、彼は常識教育について、次のように続ける。

 「世人は福沢氏を以て常識教育の祖師なりと云う、非乎。世人は慶應義塾を以て常識の教育所なりと云う、非乎。其宇宙を観しては単に天然の微妙に帰し天を怨むな天に謝するなと説けるが如き。其人世を観しては善悪は絶対的の標準なし。只人の好悪に依て定まる。小むづかしき理屈や高尚なる手段は無益なりと説けるが如き。其外諸生を諭しては理論を去て実際に着けと云うが如き。学問に齷齪たらんよりは早く虚世の道を脱せよと勧むるが如き。彼は如何にも常識本位論者にあらずや。」

 引き続き常識教育の成果を簡単にまとめれば次のようになると述べる。

 「其門下生が一寸学問もあり、一寸小知恵もあり、一寸文章も書ければ、一寸話も出来、一寸小金の才覚も出来れば、一寸端唄の一つも唸なれ、何をさしても一寸間に合ひ、応接振りもシトやかに人の機微を損なはず、万事に抜目がなくて融通が利き、お世辞上手の世渡り上手、所謂常世の才子風、所謂常世の紳士気質なるを見るべし。」

 そして、以下のように問う。

 「之をして若し常識教育なりと言うを得れば彼は又た其祖師たるに恥じざるなり。嗚呼嗚呼是れ果して彼の志なりし乎。」

 果たして、慶応義塾大学は世間の評価のように、「拝金宗」「素町人主義」「常識教育」なのであろうか。次回、古島はそれを確かめて行く。

 いしがみ
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by kuga-katsunan | 2015-08-27 09:25 | その他 | Comments(0)
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明治を代表する言論人・ジャーナリストである陸羯南の足跡を追う          昭和後期~平成におけるマスコミ界のご意見番・青木彰の弟子達による記録
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