3月9日に高木主筆をはじめ6名で、大津市の新聞コレクター・山名隆三氏の自宅を訪問した。主筆の他は、笹原さんと私、あと私の勤務先である大阪商業大学の同僚3人(明尾さん、池田さん、小田さん)である。
山名氏は二大新聞コレクターのお一人。特に幕末から明治20年代以前の新聞や号外の収集に特徴がある。資料数は2万8千点を数え、自宅を「山名新聞歴史資料館」と命名しているほどに充実している。
当日はその珍しいコレクションを拝見することができた。幕末の和本仕様の新聞、錦絵でカラフルに彩られた紙面、大きさがハガキと同様の号外等のさまざまな実物を堪能した。
その後一行は、京都の骨董街へ繰り出し、掛け軸をじっくり見て回ったが、主筆と明尾さんはひたすら値踏みしていた。当日は3月上旬にもかかわらず、午後から気温が急上昇。20度を超える暑さのなか、骨董街を汗だくで歩き回わることになったが、私にとっては歴史を目の前で“実感”できるいい1日であった。
今年の12月に、本学商業史博物館で、主筆所蔵の歴史資料と本学所蔵の中谷コレクションを使用した企画展と連続講座を計画している。ただ補助金申請をしており、これが通らないと確定しない。ただ企画展は実施したいと考えているので、詳細は追って連絡させていただきたい。
いしがみ